家族が快適に暮らせる、ゆとりある住まいへ
~間取り変更と水まわりの一新で叶えた戸建てリフォーム~ 中古の戸建てを購入された施主様より、1階の間取り変更と水まわりリフォームのご依頼をいただきました。 具体的には以下のようなご希望がありました: キッチンを壁付けI型からL字型キッチンへ変更し、リビング側へ移動したい 食堂と寝室を一室にし、大きなリビングを作りたい トイレが洗面所と一体なので、独立した空間にしたい 浴室を広くしたい 収納力のある洗面化粧台が欲しい ウォークインクローゼットを設けたい ■キッチンレイアウトの工夫 施主様のご希望は、L字型キッチンに加えて、カウンターの広さをしっかり確保することでした。しかし、カウンターを広くするとリビング・キッチン間の通路幅が狭くなり、逆に通路を確保すると廊下幅がとれないという課題がありました。 そこでご提案したのが、アール(曲線)壁の採用です。角を取ることで、動線の妨げにならず、キッチン・廊下の両方にゆとりある通路幅を確保できます。 また視界も広がり、小さなお子様を見守りながら作業できる対面型キッチンとなり、施主様にも大変ご満足いただきました。 ■広々としたリビングづくりと快適性の工夫 食堂と寝室の壁を取り払い、一体化した大きなリビングを計画しました。 ただし、構造上必要な柱と筋交いがあり、壁を完全に撤去することは不可能でした。そこで、柱と筋交いはそのまま残しつつ、視覚的に広く見せる設計を行い、強度と開放感を両立させました。 また、リフォーム前は玄関から直接リビングへ視界が抜け、壁がない構造だったため、冷暖房の効率が悪くなるという課題もありました。 そのため今回の設計では、視線をやわらかく遮りつつ空気の流れも調整できる仕切りの工夫を取り入れ、広さと快適さを両立した空間に仕上げています。 ■トイレ・洗面スペースの再構成 トイレはもともと洗面所と一室でしたが、階段下の収納を活かして新たなトイレ空間を確保。 トイレを移動したことで、洗面所には大きな収納力のある洗面化粧台を設置するスペースが生まれました。 ■広く快適な浴室へ 浴室は洗面所側へ壁を移動し、1620サイズの広々ユニットバスを設置。 このようなサイズアップ工事は、基礎や土台との干渉に配慮する必要があり、非常に難易度が高い工事です。 慎重な調査と経験が求められる部分であり、信頼できる業者選びが重要になります。 ■ウォークインクローゼットの工夫 寝室をリビングに転用する際、デッドスペースになりそうな部分を有効活用し、ウォークインクローゼットを設けました。 スペースを無駄にせず、使い勝手の良い収納が実現しました。 今回のリフォームは、設計・調査・施工すべてにおいて高い難易度がありましたが、無事に完成し、施主様からは「思い描いていた以上の住まいになった」と喜びのお声をいただきました。 空間の使い方に悩む中古住宅でも、事前の丁寧な調査と的確な設計で、暮らしは大きく変わります。編集するにはここをクリック.
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